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【レビュー】『ペンギン鉄道なくしもの係』 名取佐和子

2015.03.12 12:00 | コメント(0) | 読書感想文

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この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

次に読む本が決まらない

どうも、さつきさんです。

今回は名取佐和子さんの『ペンギン鉄道なくしもの係』です。
本当は別の本を探しに本屋さんに行ったのですが、タイトルに妙に惹かれてこちらをチョイス。
名取佐和子
調べて初めて知りましたが、もともとはゲームシナリオライターだそうです。
テイルズオブエターニアや、ドラッグオンドラグーンシリーズの
メインシナリオを手がけられているそうです。
ん・・・?
ニーアレプリカントもか
評価がクソゲーと神ゲーのはざまで揺らいでいる話題の作品。
※評価対象はゲームのシステムです。
別名義でラノベも出版されてます。

ざっくりあらすじ

とあるローカル線の遺失物保管所を起点に様々な人が様々な失くしものを取りに来ます。
遺失物保管所にはなぜか亜熱帯の地域にいるはずのないペンギンが。
客観的にみると、失くしてもどうということはないものでも、本人にとっては思い入れのある一品。
世話焼きな保管所の係員と、絶妙の間で登場するペンギンが失くしものと一緒に失くした想い出であったり、
繋がりや記憶までを呼び起こしてくれます。


感想(ネタバレなし)

うーん、文章が軽いw
軽快に読めるけど、これ、別に小説じゃなくてもいいねって感じでした。
漫画や映像で発表した方が綺麗にまとめられそう。
伏線についても効果的に表現できそうだし。
お話自体はオムニバス形式なのですが、最後に各章で散りばめた伏線を回収しに来ます。
これがまたちょっと強引な感じがしました。
最後の話のオチは嫌いではないんですが、場面展開が早すぎて、
「え、今どんな状況?」と、度々陥ってしまいました。
最終章はもう少しボリュームを増やして、丁寧に書いてほしかったですね・・・。


感想(ネタバレあり)

ここからは、本編の内容に触れます。
未読の方はお読みにならないことを強くお勧めします。
→ネタバレを了承し、続きを読む


あとがき

書店でけっこうなスペースを取ってプッシュしてたので、期待して手に取ってみましたが、
ちょっと私の期待してたものとは違ったかなあ。
私はメディアワークスカドカワ出版の本は極力手を出さないようにしていますが、
幻冬舎に刺客が潜んでいるとは思いませんでしたw

決してラノベを否定するわけではありませんが、私は小説が読みたかったなあ。
名取さんも話の構成や、設定はとてもユニークな方なので、
わざわざラノベの時と名義まで分けるくらいなら
小説は小説、ラノベはラノベとしてしっかり書き分けてほしかったかな。
今回は以上です。
ご閲読ありがとうございました。
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