【レビュー】四月は君の嘘(アニメ版)
2015.04.09 16:09 | コメント(0) | 雑記
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もう一度、君とワルツを
ずいぶんとご無沙汰しておりました。
さつきさんです。
いやー、公私ともに3~4月は忙しい。
ようやく少し落ち着いたので、こっちのほうもまたちらほら再開出来たらなあと思います。
お付き合いいただければ幸いです。
さて、復帰記事第1号ですが、『四月は君の嘘』というアニメをご存知でしょうか。
昨年の10月から2クールで放送していたのですが、撮りためたまま放置だったので見始めたところ、
のめりこんでしまって2日で見終わってしましました。
おかげで寝不足ですが、少しばかり感想を。
- 四月は君の嘘
- かつて天才と呼ばれ、正確無比な技巧を持っていたピアノ奏者の主人公は、
とある理由によりピアノから離れる。
そんな主人公が、ヴァイオリン奏者との出会いにより再びピアニストの道を目指し歩き出す・・・。
恋愛あり、笑いあり、ドラマありの青春クラシック音楽アニメ。
原作は月刊マガジンに掲載の漫画。
絵柄的に少女漫画かと思ったけど、マガジンなんだねー。
※注意
ストーリーのオチというか、進行に関わる重大なネタバレがごじゃいます。
内容を知りたくない人はご遠慮ください。
こんだけ隠しといて「見ちゃったじゃねーか」とか言われても知らない。
もしJavascriptの不具合で最初から見えてたらごめんなさい。
あ、あとJavascript有効じゃないとみれないけど、今更だよね☆
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ネタバレを了承し、続きを読む
全体の感想
音楽の価値を再認識しましたね。
音楽ってやっぱり伝えたい思いを乗せて届けるものだなあと。
クラシックでも、ロックでも、ポップでもなんでも、
「感動する音」には奏者の思いがしっかり乗ってるんだと思います。
曲がチープに聴こえたり、なかなか頭に入ってこないのはこういったところに違いがあるんじゃないかな。
上手い、下手よりも心を揺さぶるものがある。
歌ものに至っては、ペラッペラの上辺だけの言葉を並べられてもちっとも響かない。
それはそこに「思い」が無いから。
「演奏が上手い」ということは、
表現を重ねる、あるいは模索する過程における副産物なのではないか、とも思いました。
登場人物はみんな素直でいい子でしたね。
思いやりもあるし、自分の感情にも素直だし、人間味があってとても良いと思います。
主人公が結局モテるっていうのは、まあお話ですから仕方ないw
ストーリーは、「死にモノ」ですね(勝手に私がつけたジャンル名ですが・・)。
うーん、ヒロインが病気になって、病魔と懸命に闘う!という王道と言えば王道。
どうしても話が暗くなるし、最近ではあまり見ない形ではありますね。
終盤にかをりちゃんが手術を受ける決意をする、というくだりも実にベタ。
ただ、その手術の結果が
「なんと奇跡が起きて、もう一度舞台に立てるまでになりました。」
というオチに繋がっていたら、この作品はもう少し安っぽくなってたと思います。
作中でも、最後の手紙の中にも、かをりちゃんが
自分に残された時間がそんなに長くないことを自覚している表現があります。
人生の終わりが見えてる状態で、私だったらここまで強くいられるかなあ。
ところで、かをりちゃんの病気はなんだったんでしょうね?
おそらく病名を出してしまうと、いろいろと行動に矛盾が出たりするから敢えて伏せていたんでしょうね。
症状から見ると筋ジストロフィーの類かと思ったのですが、少し違うな。
まあ無粋な詮索はやめておきましょう。
OPとEDですが、2クールということもあり、それぞれ2曲ずつありましたね。
特に1クール目のOP、Goose houceの『光るなら』が大好きです。
この作品の為に書き下ろしたのでしょうか?
歌詞と作品が見事にシンクロしています。
2クール目のコアラモードの『七色シンフォニー』は、
サビの「ドレミファソ」の部分がすごくムズムズしましたw
これはB.B クイーンズの『ドレミファだいじょーぶ』と同様の辛さがあります。
ドレミファ ドレミファ ド ド ドレミファ♪
違うしっ!!
好きなお話
アニメ見て感動する作品はたくさんありますが、涙腺を刺激する作品にはなかなか出会いません。
この作品はその貴重な1作です。
特にグッと来たのが、13話と、22話(最終話)ですね。
13話 愛の悲しみ
このお話は、ガラコンにかをりと共に出場する予定だった公生が、
ピアノ用にラフマニノフが編曲した『愛の悲しみ』を一人で演奏するお話です。
演奏中に母親の本当の気持ちに気付くシーンや、決別を決意する場面などでもう駄目でした。
22話 春風
これはやっぱり最後の手紙のくだりでしょう。
本当はこうだったんだよ、という後のせの作風はあまり好きではないんですが、
この真意については作品初期からバレバレでしたしすんなりと入ってきました。
手紙の文面と同時に今までの思い出の場面が画面に浮かび上がるたびにアウアウ言ってました。
最後の最後はやはり盛り上げてきましたね。
最後は『光るなら』を流してくれたら嬉しかったなあ。
あとがき
まあ音楽を題材にしている映像作品は届きにくいですよね。
BECK然り、のだめ然り。
漫画でなら、音が伝わらない分、キャラの表情やトーンで効果を分けたりしますが、
アニメになるとどうしても音もセットで伝わってしまう。
漫画で「なんて音なんだ!」とかいう場面があったとして、
「なんて音」をどのように表現するかは非常に難しいと思います。
この作品のテーマは「クラシック音楽」なのですが、これはどの音源を使ってたんでしょうか。
あまりクラシックには明るくないので、
知ったかぶりの解説をしたとしてもすぐにボロが出てしまうのでやめておきますw
なので、ここの表現がよかったよ!っていうのがあれば教えていただきたいです。
声優さんは公生の母親役の能登さんが素晴らしかったです。
特に上述した13話はすごかったですね。
まさに迫真の演技。
今回はこんな感じです。
いかがでしたでしょうかw
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